専門家が教えます!ダイエットに効果的な難消化性デキストリン配合サプリメント

①難消化性デキストリンとは


難消化性デキストリンは、文字通り「消化されにくいデキストリン」で、じゃがいもやトウモロコシを原料にして作られる合成の水溶性食物繊維です。
じゃがいもやトウモロコシのデンプンを加熱してデンプンの構造を化学的に変化させ、アミラーゼ(消化酵素)により加水分解し、その中から得られた消化されない成分を取り出したものが難消化性デキストリンです。

食物繊維と同じ働きがあるとはいえ、人工的に作られたものなので、身体に良くないなどのイメージがあるかもしれません。
しかし、難消化性デキストリンは厚生労働省やアメリカのFDA(食品医薬局)にも安全な食品と認められており、1日の摂取量の上限を定めなくてはいけないような危険性もないと判断されています。

難消化性デキストリンは、日本人の食生活が欧米化したことに伴って不足するようになった食物繊維を補う目的で作られ、最近ではトクホ(特定保健用食品)の商品にも多く使われています。
現在のトクホ製品の許可品のおよそ3割に使われており、「おなかの調子を整える」「食後の中性脂肪が気になる方に適する」「食後の血糖値が気になる方に適する」という表示がされています。
トクホでは、消費者が実際に摂取する製品を用いたヒト試験が義務付けられているので、難消化性デキストリンについてもヒト試験が多く実施されています。その結果、健康保持増進効果についてはかなりのデータがあると考えられているので安心して摂取できますね。

トクホの商品でなくても、粉の状態の難消化性デキストリンや、サプリメントなども販売されているので手軽に摂取できるのも嬉しいですね。

②難消化性デキストリンはダイエットに効果的?


難消化性デキストリンは約90~95%が小腸で消化されずに大腸まで到達し、その約半分がビフィズス菌などの腸内細菌の餌となって残りは排泄されます。
通常、消化される炭水化物は1グラムあたり4キロカロリーの熱量(エネルギー)であるのに対し、難消化性デキストリンの熱量は1グラムあたり1キロカロリーなので、体のエネルギー源になりにくいと考えられ、その点からもダイエットに効果的と考えられています。
肥満の予防に関する難消化性デキストリンの生理機能としては、これまでの研究から、脂肪の吸収スピードを遅延させる作用などが明らかにされていますが、その作用も含め、難消化性デキストリンに期待されるダイエット効果をご紹介していきます。

①脂肪の吸収を抑える 水溶性食物繊維には脂肪の吸収を抑える効果が確認されていますが、難消化性デキストリンにも同様の効果が確認されています。
難消化性デキストリンが脂質やコレステロールを取り込んだり、脂肪の分解に関わる胆汁酸と結合することで、脂質が分解、吸収されずに便として排泄されます。
その働きにより、食後の中性脂肪の上昇を抑えることができるのです。
また、内臓脂肪の蓄積低減作用も確認されています。
BMI値が23以上の成人男女30名以上を対象とし、難消化性デキストリンを10g含む茶飲料を1日3回、3ヶ月間、食事とともに摂取させたところ、内臓脂肪の有意な低下が確認されたり、ウエストが10㎝細くなったというデータも報告されています。

②血糖値の上昇を緩和する
食事から摂取した炭水化物(糖質)は、体内でブドウ糖に分解され、その後、小腸で吸収されて肝臓へ送られます。
ここで難消化性デキストリンを摂取しない場合、糖は急速に吸収され、食後の血糖値も急上昇します。そして、この状態が続くと、糖尿病などの生活習慣病に発症につながるのです。
一方、難消化性デキストリンを摂取した場合は、糖分が吸収されるスピードを緩やかにしてくれます。糖の吸収速度が緩和されれば血糖値の上昇が抑えられます。
血糖値が高い状態が続くと食欲が治まらず食べ過ぎてしまうことになるので、難消化性デキストリンを摂取して血糖値の上昇が抑制されることは、ダイエット効果につながると考えられます。
④整腸作用
難消化性デキストリンには、おなかの調子を整える整腸作用があることも確認されています。
一般的に、食物繊維は便秘を改善することが知られていますが、水溶性食物繊維である難消化性デキストリンも便秘を改善する作用を有しています。
水溶性食物繊維は、水分を含むと膨らむ特徴があり、便をやわらかくして排出しやすくしたり、便のかさを増やす働きがあります。
便秘の改善には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2つをバランスよく摂取することが重要ですので、難消化性デキストリンは不溶性食物繊維の含まれたお食事と一緒に摂取すると、より効果的と考えられます。
不溶性食物繊維が多く含まれている食品は、いんげん豆、ひよこ豆、あずき、おから、きのこ類、切り干し大根、アーモンドなどです。
また、難消化性デキストリンは、腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やし腸内環境のバランスを整えるので、下痢を改善できることも明らかになっています。

③難消化性デキストリンのダイエット以外の効果は?


難消化性デキストリンには様々な健康効果があり、ダイエット以外の目的でも摂取されています。具体的にどのような効果があるのか、ご紹介していきます。

①ミネラルの吸収を良くする
ミネラルは不溶性食物繊維と一緒に摂ると吸収を妨げると言われていますが、水溶性食物繊維の難消化性デキストリンは糖や脂肪の吸収を抑制してもミネラルの吸収は妨げないことが確認されています。
マウスの実験でも、難消化性デキストリンを摂取したマウスは、摂取していないマウスよりもカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛の吸収率が高くなったというデータがあります。
ダイエット中はミネラルが不足しがちですので、嬉しい効果ですね。

②代謝が上がり、血行を良くしたり美肌にも効果的
難消化性デキストリンの働きで糖や脂肪の吸収が抑えられることで、糖代謝、脂質代謝が正常になり、効率よくエネルギーに変えることができるようになります。
その結果、全身の代謝が良くなるのです。新陳代謝が上がることで基礎代謝も高くなり、食べても比較的痩せやすくなります。
内臓機能も活発になり、消化吸収の働きが促進されるので便秘の改善にもつながり、そのことがことダイエット効果につながるともいえます。
新陳代謝が良くなるとそれ以外にも、血流が良くなり冷え性が改善されたり、肌のターンオーバーが促進されて美肌をキープできるなどの嬉しい効果も期待できます。
③がん予防
食物繊維には、発がん物質を便に吸着させて一緒に排出する働きがあることが確認されています。(不溶性、水溶性ともに)
難消化性デキストリンも同じような効果が期待できると言えるでしょう。
実際に、食物繊維に摂取量が多い国は大腸がんになる人が少ない、という報告もされています。

④難消化性デキストリン配合のサプリメントについて


難消化性デキストリンは、トクホの商品に含まれているほか、様々なサプリメントも販売されています。
不足しがちな食物繊維を補うには、サプリメントで上手に補うのも効率的ですね。
粉末タイプや錠剤などいくつか種類がありますが、難消化性デキストリンは無味無臭なので粉末タイプは食べ物や飲み物に混ぜて摂取しやすいメリットがあります。
また、錠剤タイプは手軽に飲めて持ち運びもしやすく、難消化性デキストリンのダイエット効果を高める他の成分が配合されているものもあります。

では、飲むタイミングは?
難消化性デキストリンのサプリメントは、飲むタイミングも重要です。
糖や脂肪の吸収を抑える効果を期待するのであれば、食前か食事中に飲むのが効果的といわれています。
そうすることにより、食事に含まれている糖や脂肪を吸収しづらくします。

また、整腸作用や便秘の改善に関しては、特に飲むタイミングは関係なく、食前、食事中、食後いつでも水溶性食物繊維としての働きを期待できるでしょう。
期待している効果に合わせて、飲むタイミングにも注意して効率的に摂取したいですね。


栄養士&食生活アドバイザー 吉田 梓