現役栄養士が伝授!「ギムネマ」の余分な糖・脂をダブルブロック-ダイエット効果

ダイエットサプリメントSIBONAXの主成分である「ギムネマエキス末」は、「ギムネマ」というハーブの葉から作られています。
ギムネマといえば、甘みを感じなくなる効果が有名ですが、ダイエットの大敵である糖分や脂肪分の吸収をブロックする作用もあることをご存じですか?
ダイエット中でもボリュームのある食事やスイーツを楽しみたい方や、糖尿病が気になる方は、ギムネマを上手に利用すれば、食事制限のストレスを減らすことができます。

今回のコラムでは、ギムネマの基礎知識と効果効能、ダイエットに有効な理由などを解説します。

ギムネマとは


ギムネマは、学名「ギムネマ・シルベスタ」といい、ガガイモ科に属するインド原産の多年草です。ギムネマの葉をかむと、甘味を感じなくなるという不思議な特徴から、ヒンディー語で、「グルマール」=「砂糖を壊すもの」という意味の名がつけられています。
インドの伝統医療である「アーユルヴェーダ」では、2000年以上も昔から肥満や糖尿病に効果のあるハーブとして使われてきました。

19世紀半ばにイギリスのエドワード大尉が、インドからギムネマを持ち帰ったのち、科学者のフーバーによって「ギムネマ酸」が発見されました。その後も研究が進められ、人体への効果や栄養学上のメカニズムが解明され、サプリメントなどに利用されるようになりました。

ギムネマの効果について


ギムネマの有効成分「ギムネマ酸」には、どのような効果効能があるのかについて説明します。

◎甘味抑制作用
ギムネマ酸には、甘味を消してしまう作用があります。実際に、ギムネマを口に含んでから砂糖を食べてみると、ザラザラとした砂のように感じられます。
甘味をはじめとする味覚は、舌の表面にある細胞の集まり「」で感じます。味蕾の表面には、タンパク質でできた受容体があり、糖の化学構造の一部が入ることで、脳に味として伝えられ、甘味を感じます。ギムネマ酸も糖と似た化学構造をもっているため、甘味の受容体に入ることはできますが、甘くないので、味は感じられません。さらに、ギムネマ酸は受容体からなかなか離れず、糖をブロックする形になるため、次に糖が来ても、受容体に入ることが出来ず、甘さを感じられないというわけです。
ギムネマ酸が甘味を消失させる効果は、約30分後から2時間くらい続き、その後、徐々に味覚が戻ります。塩味、辛味など他の味覚に影響はなく、甘味だけを感じなくなります。

◎糖分の吸収を抑制し、血糖上昇を穏やかにする作用
ギムネマ酸は、小腸の上皮細胞でも受容体に入りこみ、糖分が吸収されるのをブロックする作用があります。糖分の吸収を抑制することで、食後の血糖値上昇を穏やかにして、インスリンの過剰分泌を防ぎます。さらに、インスリン分泌を刺激する作用を持つ「GIP(Gastric Inhibitory Peptide)」が小腸上皮から分泌されるのを抑制するとの報告もあります。
糖分がすみやかに吸収された場合、急激に血糖値が上がり、インスリンも大量に分泌されます。インスリンの働きによって、ブドウ糖は筋肉細胞や脂肪細胞に取り込まれ、血糖値が下がりますが、過剰になると、脂肪が貯えられやすくなり、肥満を招きます。ギムネマ酸の作用によって、インスリンの分泌を抑制することは、肥満や糖尿病予防に役立ちます。

◎むし歯の発生を抑える作用
ギムネマ酸は、むし歯を予防する作用があります。
むし歯菌が糖分を利用して「グルカン」というねばねばした多糖類(=歯垢のもと)を作り、グルカンを食べて酸ができると歯が溶け出して、むし歯になります。
ギムネマ酸が、糖分の代わりになると、グルカンが作られにくくなるため、むし歯の発生を抑制することができます。

なぜギムネマでダイエット効果が期待できるか


ギムネマはダイエットサポート素材として広く利用されていますが、なぜダイエット効果が期待できるのかを説明します。

ギムネマ酸の甘味抑制作用で食べ物の甘味を感じにくくすると、甘いものの食べすぎが予防でき、無理なく摂取カロリーを減らすことができます。
また、食事から摂った糖分の吸収を抑制し、血糖値の上昇を穏やかにすることで、インスリンの過剰分泌を防ぎ、肥満の要因を減らすことができます。
さらに、ギムネマ酸には、便通をよくする効果もあるため、便秘による肥満の解消にも適しています。
近年の研究では、ギムネマ酸に脂肪の吸収抑制作用があることもわかってきました。脂肪を摂取すると消化液(リパーゼ)で、脂肪酸とグリセロールに分解されますが、これらはそのままでは吸収されずに、コレステロールや胆汁と混ざった「ミセル」という形で小腸から吸収されます。ギムネマ酸は、ミセルを分解するか、または、ミセルをつなげて大きくすることで、吸収を阻害する作用があるのではないかといわれています。

ギムネマは、余分な糖分と脂肪分、両方の吸収をブロックする作用によって、ダイエット効果が期待できます。

どんな人におすすめなのか?


毎日の食事で、糖分や脂肪分をとり過ぎている人にとって、ギムネマは救世主とも呼べる存在になるでしょう。 ダイエット中でもご飯やめん類などの炭水化物や甘いものを減らすとストレスが大きい人や、揚げ物や炒め物など脂っこい料理を好む人、食事量が多い人、外食が多い人、糖尿病や糖尿病予備軍で血糖値をコントロールしたい人などに、ギムネマはおすすめです。
ただし、ギムネマさえ摂っていれば、何を食べてもいいというわけではありません。ダイエットは、食生活の改善が最優先という意識を持ったうえで、ギムネマを補助的に利用して下さい。

ギムネマ配合のサプリメントについて


ギムネマにはさまざまな健康食品があり、サプリメントのほか、ギムネマの葉を乾燥させたハーブティやドリンク剤なども市販されています。
携帯できて飲みやすいギムネマ配合のサプリメントについて、摂取方法と注意事項を説明します。

効果的な摂取タイミング
サプリメントは医薬品ではないため、いつ、どのように摂るのがいいのかという表示はありませんが、一般的に食事と一緒に摂るほうがいいといえます。
ただし、ギムネマの場合は、糖質の吸収を遅らせる効果を得るために、食事の前に摂取するようにしましょう。

注意事項


・糖尿病治療中の方は、ギムネマの血糖値上昇抑制作用により、治療薬の必要量が変わる場合があるため、主治医に相談のうえで利用して下さい。

・摂取後に、おなかが張った感じ(腹部膨満感)やおならが出やすくなるなどの胃腸症状が起こる場合がありますが、1か月ほどで治まることがほとんどです。

ギムネマは、糖と脂肪、両方の吸収をブロックする作用で、ダイエットだけでなく生活習慣病予防などの健康維持にも役立ちます。
ダイエット中の糖質が気になる方は、ギムネマを利用して、理想の体型を目指してみませんか?

参考URL
一般社団法人日本サプリメント協会「ギムネマ・シルベスタ」
https://www.j-supplements.com/ingredient/gymnema-sylvestre/

参考書籍
・平凡社「サプリメント事典第3版」P222ギムネマ
・講談社「医療従事者のための【完全版】機能性食品ガイド」P35ギムネマ、P332~P337ギムネマ・シルベスタ
・同文書院「ナチュラルメディシン・データベース」P273ギムネマ


作成者:管理栄養士 山田 由紀子