料理を通じた「体験」と「学び」
今日は室内での「クッキング・デイ」ということで、お好み焼きと焼きそばを作りました。生徒さんたちは、料理を楽しみにしてくれていました。これまであまり料理をする機会がなかった生徒さんも、前向きに、そして積極的に取り組んでいる姿が印象的でした。
まずは作り方をホワイトボードに簡単に図解しながら整理。後は生徒さんが進める手順に合わせて、色々加筆していきます。
こうして手順を整理して取り組むことで、さまざまな「発見」や「知恵」が生まれます。
たとえば、ペットボトルの水が600ccで、ここから160ccをお好み焼用に使いたい。しかし計量カップがない!!さて、どう測ろう・・・という難題にいきなり直面。しかし、160÷600=26.6...を計算し、おおよそペットボトルを100%とした時に、25%(4分の1)の量の水を使えばよいのか!と解決。ツールがなくても、数学や算数を応用することで、しっかり解決しようとするのは、日常生活においてもとても重要なスキルですね。
お好み焼きが形になってきたところで、ある生徒さんからは「お好み焼きは円みたい。そういえば、円の面積ってどう求めるんだっけ?」「半径×半径×3.14だね」「中学では半径をr、円周率をπとして、πr2乗って習った」など、自発的に学習と結びつけようという、活きた知識が生まれることになります。
また、英語の勉強をしている生徒さんは、水は「water」切るは「cut」といったように、覚えた英単語をしっかり活用してくれていました。私もあまり意識していませんでしたが、料理がこんなにも学習のアウトプットの場になるとは驚きです!
料理をしたことがない生徒さんも、得意げな表情で取り組んでくれていました。積極的に「僕が切る」「私は混ぜる」「私は焼く」といった声が。仲良く協力しながら一つのことに取り組む時、お子さんはすごい力を発揮するのです。だんだんと香ばしい香りが部屋に溢れ、お好み焼きも完成形に近づいてきました。
完成した料理はとてもおいしく、皆さん夢中で食べていました。少し多めに作っていたので、グループの職員さんにおすそ分け。自分たちが作ったもので、周りの人が喜んでくれる。こうした経験はとても嬉しいものです。気付くと料理は「得意」「不得意」ではなく、やってみながら(楽しみながら)学ぶというのがベストですね。
ちなみにお好み焼きは「前半戦」であり、後半は同じホットプレートで焼きそばを作りました。こちらも超大作です…!
料理プログラムは定期的に設けていきます!今度はアヒージョを作る?という声も。ちなみに野澤先生はアヒージョを自宅で2回作ったようです。アヒージョを作れると、何かオシャレですね。