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読書の秋とフリースクール

[2022.11.27]

寒い日が続いていますが、本コラムをお読みの保護者様、生徒様はいかがお過ごしでしょうか。秋といえば「食欲の秋」「スポーツの秋」といったように「〇〇の秋」といわれますね。

さて、今回ご紹介したいのは「読書の秋」です。「読書の秋」という表現が生まれた背景を探ると、日本ではなく古代中国にまで遡ります。唐の詩人として有名な韓愈(かんゆ)が漢詩の中でこうしたフレーズを詠んだのです。実際のところ、秋は気候の面で過ごしやすく、また地域によっては秋雨も多いことから、家でじっくりと文学に耽るのにはうってつけの時期です。

さて、「良書に出会う」ということは大切で、特に小学校低学年~高学年までは「音読」が大事でしょう。私も小学生の時、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』や夏目漱石の『吾輩は猫である』を声に出して何度も読む練習を行いました。読んでいるときはチンプンカンプンなのですが、中学生、高校生と成長して読み返すに連れ、「こういう意味だったのか!」「こういうことを言っていたのか!」と新たな発見が沢山ありました。また、子供ながらに日本語の語感、言葉づかいの美しさを感じました。もちろん、教科書に載るような本ばかりではなく、文庫本、新刊などに触れるのもよいでしょう。

このように、多感な成長期に良書に出会うことで、後々の人生がとても豊かになると思います。私たちは、子どもの「想像力」を育めるフリースクールを目指しています。ぜひ、皆さんも楽しい「読書の秋」をお過ごしくださいませ。

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